赤ちゃんが欲しいから夫婦で飼う


まずこちらの章をご覧ください → 2匹一緒に飼いたい

上記の章をご覧になったうえでこのページを参照していただけると有り難いです。
親ハムに対してはもちろん、生まれてくる仔ハム達の幸せのためにも常に計画的な繁殖であることを願います。
間違っても、違う種のハムスター同士を繁殖させないでください。
オスは3ヶ月〜1歳まで、メスで3ヶ月〜10ヶ月までがハムスターの繁殖適齢です。
この期間以外で繁殖を行うと、様々なリスクやトラブルが伴いますのでくれぐれも注意してください。


ハムスターは、放っておけばあっという間に増えると言われていますが、安全に繁殖させるのは決して簡単なことではありません。
夫婦で飼う場合の注意事項を種別で数点掲載します。


◆ジャンガリアンの場合◆

繁殖を計画しているからといって、お迎え初日から同居させてはいけません。
相性もありますし、環境が変わったことによって神経質にもなっています。
環境に慣れるまではそれぞれ別のケージで飼育してあげてください。
繁殖するうえでとても大切なことは『メスの発情日を把握すること』です。
これが把握できないと不必要に同居生活をさせなければならなくなり、それだけリスクも大きくなります。
なので発情日が把握できるようになるまでは、繁殖は避けた方が賢明だと言えます。

繁殖に向けての手順は

@まずは飼育環境にしっかり慣れてもらう。
Aしっかり落ち着いた様子が伺えたら、ケージ越しでお見合いをさせる。
この時点で2匹とも威嚇しなければ、しばらくそのままで様子を見ましょう。
もしどちらか一方でも威嚇するようなら相性が悪い可能性があるので、メスの発情日までお見合いは見合わせてください。
B互いに興味を示すようであれば、メスの発情日に同居させてみます。
この時必ず、オスのケージにメスを入れてあげてください。
ハムスターは基本的にメスの方の縄張り意識が強いため、メスのケージで同居させると、メスが威嚇し喧嘩になることが多いからです。
Cハムスターの交尾は1度で終わらず、繰り返し何度も行う場合がほとんどです。
なので交尾が確認できたからといってすぐに離すのではなく、2匹が自ら離れるまでそっと見守ってあげてください。
D2匹が離れ、それぞれに毛繕いをするような仕草が見られたら、メスを元のケージに戻してあげてください。
交尾が成功していれば、メスの生殖器部分に『膣栓』という液膜のような蓋ができます。
そして交尾後4日経ってもメスに発情がこなければ、ご懐妊の可能性が高くなります。


◆ゴールデンの場合◆
メスの発情日以外では決して同居させないでください。
ゴールデンの同居はとても危険です。発情日がわからない場合は、繁殖は見合わせてください。
ハムスターの中でもゴールデンのメスの発情は比較的わかりやすく、生殖器からの分泌物や匂い、背中をなでるとカチン!と固まるなどの様子が見られます。
それらの様子がわかるようになるまでは、ケージ越しのお見合いまでで留めておきましょう。
また、ゴールデンの場合はケージで同居させるよりも、お散歩広場などの広いスペースを用意してあげる方が良いでしょう。
繁殖に向けての手順は、ジャンガリアンの場合と同じです。


◆ロボロフスキーの場合◆

上記『ジャンガリアンの場合』をご参照ください。
ロボロフスキーの場合メスの発情がわかりづらく、発情日に同居させるといったことがなかなか困難です。
手順を踏んだ後、同居させてみてすぐに交尾が確認できれば良いのですが、ジャンガリアンの場合より長めの同居が必要になることが多いです。
メスが突然オスを攻撃するようになり、そこで初めて妊娠していることに気付く飼い主さんも少なくありません。
妊娠していても仲良く同居できてしまうメスも居るため、赤ちゃんが生まれてから気付くといった例も実在します。
ですがこれらは非常に危険です。
ただでさえ臆病で神経質な個体の多いロボロフだけに、オスとの同居で過度のストレスがかかり、子喰いに繋がる可能性が高くなります。
そうならないようにするためには、飼い主さんのこまめな観察がとても重要です。



※他の章にも飼育に関することが掲載してありますので併せてご覧ください。


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